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第3回


──2016年ニュージーランドのオークランドで開催されたIBBY国際大会についておうかがいします。「IBBY2018」というコーナーを用意されたのですね。そこでは、どういった紹介をしたのですか

セルピル・ウラル(以下、S・U) 英語のポスターとカタログ、本のしおりを用意しました。質問をいただいた方にはお答えして、ポスター、カタログ、しおりをお渡ししました。
 大会は四日間ありあましたが、私はほぼずっとこのコーナーにいました。席を外さなくてはならない時は、隣のコーナーの方に対応をお願いしました。

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© Serpil URAL

──「IBBY2018」のコーナーを訪れた方は、どのような点に興味を持っていましたか

S・U 足を止めて声をかけてくださった方の大半は、次回、2018年のIBBY大会がイスタンブルで開催されることをご存知でした。「ぜひ出席したい」「必ずおうかがいします」などと言っていただきました。イスタンブルでの開催をご存じなかった方も、「イスタンブルで開催なのですか? 何月でしょう?」「テーマについて教えてください」など、強い興味を示してくださったと思います。

──壇上でのアピールも行ったのですか

S・U 2016年大会の閉会式典で、トルコからふたりの代表が壇上に立ちました。「次回のIBBYの大会は、イスタンブルで開催されます。紹介ビデオをご覧ください」と、短いものではありますが、イスタンブルとトルコの紹介ビデオを上映しました。終了後、「皆さまをイスタンブルでお待ちしています」と締めくくりました。

──ÇGYD(Çocuk ve Gençlik Yayınları Derneği/児童・ヤングアダルト図書協会)の代表としては、誰が出席したのですか

S・U 私を含めて、ふたりです。一緒に出席したのは、児童文学作家のトゥリン・コズィクオール(※)。大会では、彼女がイスタンブルで主催している「作家の学校」プロジェクトについて発表しました。

──ニュージーランドへは一緒の飛行機でしたか

S・U 残念ながら、いいえ、です。トゥリンはイスタンブルから、私はアンカラから飛びましたから。ホテルも別でした。私はIBBYの運営委員会と同じホテルに泊まったものですから。でもふたりで、ニュージーランド大会での発表では、どの話者が優れていたか、私たちはどのような話者を呼ぶべきか、イスタンブル大会のためにどのような点を注意深く学ばなくてはならないかを話し合いました。

──2016年ニュージランド大会のどのような点に注目しましたか

S・U 各研究発表の間の休憩時間を長く取っていたと思います。こうすることで、会場にいた人たちが互いに発表内容について意見交換をする時間が長くなり、多くの人と交流する機会を持てるようになりました。非常に良い形式だと思います。2018年の大会でも、お手本にしたいところです。
また、運営方法としては、参加した方々の食事はディナー形式ではなくビュッフェになっていました。これも参加者が多くの人と触れ合うことを可能にしますし、研究者同士のつながりを広げるのにも役立ちますから、非常に正しい方法だと思います。
 とにかく国際大会を開催するのは、私たちにとって初めての経験ですから、大会の運営に関することは何でも吸収しようと見て回りました。
 もちろん、ニュージーランドの児童書に触れる良い機会ですから、そちらも忘れずに学んできましたよ。

──次回も引き続き、IBBYニュージーランド大会についておうかがいします


※Tülin Kozikoğlu(トゥリン・コズィクオール)
1990年、イスタンブルのボアズィチ大学心理学科を卒業後、アメリカのデュケイン大学の大学院で経営学の修士課程を修了する。セメントや鉄鋼業界などに勤務した。その後、トルコのビルギ大学で児童文学作家研修プログラムを修了し2006年から児童文学の活動を始める。最初の作品「リリと7人の子」(İletişim出版)のシリーズは2010年に出版され、Çocuk ve Gençlik Yayınları Derneği(ÇGYD/児童・ヤングアダルト図書協会)の2010年優秀賞を獲得した。
児童書の執筆を続けるかたわら、初等教育が始まった年齢の子どもたちが楽しみながら勉強できる「Keyifle Okuyorum-Özenle Yazıyorum(楽しく読んでいっしょうけんめい書こう)」というアトリエを運営している。

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Serpil URAL(セルピル・ウラル)

1945年、トルコのイズミル生まれ。イスタンブルのウスキュダル・アメリカン高校、アメリカのブラッドフォード・ジュニア・カレッジ、イスタンブルの公立芸術学院(現在のマルマラ大学芸術学部)を修了。広告会社でコピーライター兼グラフィックデザイナーとして活動する。1978年から児童書に携わり、1980年にはミュンヘン国際児童図書館で長期の研修を受ける。1986年、第5回野間国際絵本原画コンクールで佳作を受賞。トルコ国内でも1997年にルファット・ウルガズ笑い話文学賞、トルコ・イシ銀行児童文学大賞を受賞。IBBY会員。
ウィスコンシン州国際アウトリーチコンソーシアムでの児童文学講演会で2003年の講演演者を務めるなど、国際的にも広く活動している。

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©Serpil URAL