第0回

無人島に流れ着き30年近くも一人で暮らした「ロビンソン・クルーソー」の物語。およそ300年も前にイギリスで出版されたこの小説に触発されて、その後たくさんのサバイバル物語が生みだされてきました。無人島やそれに類した場所でのサバイバル生活を描いたそのような物語群を「ロビンソン変形譚」と呼びます。ここでは、そんなサバイバル物語にしばしば登場する「食べもの」に着目して作品を読んでいきたいと思います。



■第1回 ビスケットの秘密
■第2回 パンを焼こう!
■第3回 食べ放題・飲み放題の至福
■第4回 肉、肉、肉!
■第5回 美食家サバイバーと缶詰
■第6回 バナナはどこから?






●著者紹介

水間千恵(みずまちえ)

実生活では、家に閉じこもって本を読んでいるのが一番幸せなインドア派。でも、好きなジャンルは、冒険ものとSF・ファンタジー。小学校2年生の時に出会った『ツバメ号とアマゾン号』によって、人生が変わってしまった……ような気がする。少なくとも、現在児童文学に深くかかわっているのは、アマゾン海賊のせい(おかげ?)。「いつか全集を揃える!」という夢はいまだ叶わず。文庫版で新訳が出版された今も、灰色の大型本(色違いのヨット付き)12冊を書棚に並べる日を夢見ながら暮らしている。